嘉陵講壇(第168回)「大学教員のデジタル力向上――デジタル技術と授業の融合」を開催

2023-07-25

嘉陵講壇(第168回)「大学教員のデジタル力向上――デジタル技術と授業の融合」を開催

 

本学教員のデジタル力を向上させ、デジタル化を「新しき文科」での応用に後押しするため、612日午前9時、党委教師工作部(教師発展センター)の主催による講座「大学教員のデジタル力向上――デジタル技術と授業の融合」が立徳楼A609の会議室で開かれた。首都師範大学教育学院副院長の喬愛玲教授と本学教師工作部の陳恵副部長はそれぞれ講師と進行役を務め、各学院から80人余りの教員・学生らが受講した。

喬教授は、教育デジタル化のもと、いかにデジタル技術と授業を融合させるかに焦点を当てて、融合の原理・目標・方法という三つの角度から講座を展開した。デジタル化教育政策の変遷を整理した上、デジタルツールとデジタル人文研究の背後にある原理と本質を分析し、授業の中に情報技術を融合させる切迫性、教員のデジタル力を向上させる必要性、教員が最先端の情報技術を用いて教育改革を行う重要性を明らかにした。学生の創造力と実践力を培うためには、情報技術を全学科に融合させるべきだとも強調した。

 その後、ミクロとマクロの視点から、情報技術と授業展開との融合における具体的な目標、そしていかに学生に、情報収集力と生涯学習の意識・能力、殊に情報時代における学習スタイル・適応力・創造力・問題解決力を習得させるかについて詳しく説明した。この上、情報技術と授業展開の融合を過信してはいけない、つまり技術におぼれてはいけない、学生の主体性と教員の補助的立場を間違えてはいけないということについても注意を促した。

 終わりに、情報技術と授業展開を融合させる方法について説明した。「融合」に関する基本的な考えは授業の進め方を根本から変革することであり、それは「教育システムの構造改革」の基本的な考えでもある。具体的に言うと、三つのステップが含まれる。一つ目は授業の進め方を根本から変革するとは何かをよく理解すること。二つ目は授業の進め方を根本から変革する新たなやり方を実施すること。三つ目は学生の学習、体験そして他人との協力に役立つ各学科の学習資源を開発すること。それから、教員・学生・授業方式・評価方法名等の面から、「雨課堂」(Rain Classroom)・ムーク等のプラットフォームの応用例も交え、反転授業と従来の授業を比べ、ブレンディッドランニングの実施を詳しく説明した。

 

 

講座の後、陳恵副部長は次のようにコメントした。第二十回党大会の報告書は「教育デジタル化の推進」について言及し、教育のデジタル化が科学・教育によって国を興す戦略、人材によって国を強くさせる戦略、イノベーションによる発展戦略を展開する上での先決だと強調しているので、大学教育もデジタル化時代の教育変革に進んで対応すべきだ、とりわけChatGPTはじめ、人工知能のもたらしたチャレンジとチャンスに直面する大学教員は、人工知能教育を実行していく主体として、従来の認識をいかに乗り越え、そして人工知能に基づく新たな教育環境に適応するために、デジタル化と授業展開を「全過程・全要素・全時空」において融合させていくことが深く考えるべき課題である。喬教授が講演の中で、教育デジタル化の政策分析と直面するチャレンジ・チャンス並びにデジタル技術と授業展開を融合させる目標・方式・方法等について、具体的な事例も取り上げながら、素晴らしい報告をしてくださった。受講者全員にとって、非常に勉強になった講座である。