女髪結(構図)

2026-07-06

女髪結(構図)

そいでね、あたいおこつちやつたの

だつて、いくら何でもね

あたいにばかりかせがしてさ

自分は自分でいゝ気なもんさ

おまけにね、この頃貸本屋さんとこの美代ちやんに

ほれてるんだつてさ

ちやんちやらをかしくて

(女髪結は泣いてるらしい)

お蔵の渡しのそばのお風呂屋のお風呂ん中

ペンキで描いた不二の山はとぼけてる

言葉だけの女はきつとむしゃ/\して

羽織も引つかけずにお湯へきたんだろう

くりからもんもん坊主頭もしんみりしてる

お蔵の渡しのそばのお風呂屋のお風呂ん中。