博士課程2名の学位論文審査委員会を開催

2026-10-10

5月28日、日本語・日本文学専攻博士課程の王雲潔と楊羽の学位論文審査委員会がオンラインで開催された。審査委員長は厦門大学の呉光輝教授で、審査委員には北京大学の丁莉教授、重慶大学の張楠木教授、西南大学の劉潔教授、四川外国語大学の陳可冉教授、趙暁燕教など、日本古典文学と中日美術文化研究分野の専門家が務めた。関連分野の修士課程・博士課程の学生も聴講した。

 





 

論文審査会では、まず、王雲潔氏が『日本平安時代における御簾文化の研究』をテーマとした博士学位論文の要旨を発表した。平安宮廷の御簾に関する儀礼制度のルーツ、物語における表象を考証するアプローチ、論文の構成、研究における画期的な点や既存研究の課題について詳細に論述した。審査委員会は、平安朝宮廷史や古典物語研究の最新の成果を踏まえて質問と指摘を行った。日常的な器物の記号を起点として宮廷の精神や文学的な深層を掘り下げたこの論文の独自の学術的価値を高く評価すると同時に、一次文献の選定、民俗学と文学理論の適用などについて、今後の改善の方向性をも示した。

 



 

次に、楊羽氏が学位論文『近世日本南画思想研究』をテーマとした博士論文の要旨を発表し、明清文人画論の日本伝播の歴史的経緯、論証の枠組みについて体系的に説明した。審査委員は、中日絵画思想の相互的視点から近世美術史を捉えるという革新な視点を高く評価し、中国文人画に由来しながらも日本の美意識に基づいて思想的変革を遂げた南画の発展経緯を明確したことを指摘した。また、国外における画論典籍の整理、中日美学思想の比較的検証、地方画派に関する詳細な史料の補足などについて、具体的かつ綿密な修正提案を行った。

非公開の討議・評議を経て、申請論文が学術論文として十分に高い水準にあると評価し、審審査委員全員一致で、学位授与にふさわしいという結論に達した。審査委員長の呉光輝教授は、両氏に対し、審査意見を真摯に受け止めて最終原稿をさらに推敲するとともに、将来的には既存の研究成果を基に課題の射程を掘り下げていくよう助言した。

今回の審査委員会により、両氏の長年にわたる学問的蓄積が全面的に検証されたと同時に、学問を志す大学院生に対しても、学術的示唆をもたらした。