嘉陵講壇(第170回)「教員育成とキャリア計画」を開催

2023-07-24

 

嘉陵講壇(第170回)「教員育成とキャリア計画」を開催

 

新任教員のキャリア目標を明確にしてもらい、若手教員の成長を促進するために、党委教師工作部(教師発展センター)の主催による講座「教員育成とキャリア計画」が立徳楼A6階の会議室で開かれた。中文学院の胡登全院長と党委教師工作部(教師発展センター)の陳恵副部長はそれぞれ講師と進行役を務め、本学20222023年度の新規採用教員が受講した。

胡教授は「キャリア計画の三つの全体的観念」「キャリア計画の三つの明確化」「キャリアの六段階」「キャリア計画の二つのステップ」「キャリア計画の六要素」「今後の七つの傾向」とい順に、キャリア計画の立て方について次のように述べた。

「三つの全体的観念」とは、国、新しき文科、四川外大の三者を意識する全体的観念のことである。具体的には国のニース、新しき文科の趨勢、自身の身を置いた職場環境についてはっきり認識すべきである。

「三つの明確化」とは、「私は何者なのか」「私は何をするのか」「私はどうするのか」という三つの課題に明確に答えるかたちで、計画的に自己研鑽をすることである。

「六段階」とは、職業に適応する段階、基本能力を身に付ける段階、自身の経験・スキルを形成する段階、スランプ期、「名」を成す段階、「一家」をなす段階のことである。胡教授は各段階の特徴・目標を解説しつつ、実例をもっていわゆる「お菓子先生」「パワーポイント先生」にならないよう、絶えず自分を磨き、長期的な計画をしっかり実行すべきだと、新任教員たちを戒めた。

「二つのステップ」とは、自分のことを理性的に分析しながら、身の回りの環境を客観的に分析することである。特に、後者のほうでは、職場をよく認識した上、良好な人間関係を構築することと、相手と積極的にコミュニケーションをとることがキャリアの形成に非常に役立つ、ということである。

「六要素」とは、自身の状況に即して「WhyWhoWhereWhatWhenHow」をはっきりさせることである。

「七つの傾向」とは、教育のDXをめぐる今後の教育に現れるであろう七つの傾向である。胡教授は大学教育デジタル化の現状を踏まえて、学生と共に新たな技術を身につけた上、インターネットを利用して多角的な授業の進め方を模索し、多次元に問題を解決する発想を学生に教えるべきだと主張した。

 今回の講演は内容的に豊かであると共に、説明も分かりやすかった。自身の経験と具体例を受講者に共有した胡教授の講演は、理論上の高み・深みと実践上のコツと方法を併せ持つものであるとして、新任教員たちは自身たちのキャリア形成とコアコンピタンスの向上に非常に役立つものだと、みな評価している。