第二回地名用字学術シンポジウム、「地名管理条例」学習会および国家地名管理体系構築に関するシンポジウム

2022-08-31

第二回地名用字学術シンポジウム、「地名管理条例」学習会および国家地名管理体系構築に関するシンポジウム

 622日、本学東キャンパスの地名研究センターで、本学科研処主催の、本学中国語学院と地名研究センター及び西北師範大学の甘肅省地名研究センターの協催による、第二回地名用字学術シンポジウム、即ち「地名管理条例」学習会および国地名管理体系構築に関するシンポジウムは、ハイブリッド開催のかたちで行われた。  

 本学副学長の祝朝偉教授、言語哲学・認知科学研究センター主任の王寅教授、中国語学院党総支委の薛紅書記、同院長・地名研究センター主任の周文徳教授、同副院長の黄勁偉教授、英語学院の王天翼教授、地名研究センターの特任研究員李正権氏、および中国民政部地名研究所・中国社会科学院・中国人民大学・西南大学・南方科技大学・山東大学・鄭州大学・河北大学・江蘇師範大学・甘肅省地名研究センター・江西省社会科学院・昆明市地名センターからの学者ら、計60人あまりが出席した。論文を発表した学者は22の省・市の41余りの機関から来ており、オンラインの参加者数は延べ200人に達するほど、注目を浴びるシンポジウムになった。 

 開幕式では、本学中国語学院院長・同地名研究センター主任の周文德教授による司会のもと、副学長の祝朝偉教授、同学院党総支委の薛紅書記、西北師範大学地理・環境科学学院の院長馬利邦教授は相次いで挨拶を述べた。

 シンポジウムは10件の基調講演と4件のパネルディスカッションに分かれた。基調講演を行った学者とその論文は次の通りである。程栄(中国社会科学院)『国語辞書における地名用字の採用』、王寅(四川外国語大学)『地名の「内なる意味」と「外なる意味」:地名学に基づいて』、李藍(南方科技大学)『地名検定の「所有主に従う」原則』、華林甫(中国人民大学)『新時代における歴史的地名文化の保護策』、周文德(本学)『地名用字の研究価値とその意味』、商偉凡(中国地名学会)『地名分野における我が国の言語規範の五つの任務」、張清華(民政部地名研究所)『地名研究の変化と発展』、王涛(江西省社会科学院)『新時代、新法規、新特長:改正<地名管理条例>の評価』、張鉄文(中国社会科学院)『地名用字の規範化と中華文明の伝承』、陳双新(河北大学)『北京・天津・河北における「○各荘」の分布と「各」の由来』。

 パネルディスカッションで、学者たちは地名用字の研究、改正「地名管理条例」、歴史的地名文化の保護、国家地名管理体系の構築等をめぐって、活発な議論が行った。主催者である本学中国語学院からは、王寅・周文徳両教授が基調発表を行い、李正権・王天翼・李麗萍・黄勁偉・魏智慧・王謝楊等の教員並びに高鳳歌・朱虹平・唐立鵬・李麗等の学生はパネルディスカッションに参加した。

 閉幕式では、本学中国語学院副院長の黄勁偉教授は司会を務め、4人のコメンテーターである李仕春・李麗萍・魏智慧・段文華はそれぞれのパネルでの議論をまとめた。最後には、周文徳教授は閉会の辞を述べた。

 成功裏に開催された今回のシンポジウムは、地名研究の重要課題と理論体系を深く分析しただけでなく、今後の関連研究にも方向性を示した。

 そして新たに改正された「地名管理条例」の公布に合わせて開催された今回のシンポジウムは社会各界の注目も集めた。例えば、済南市歴下区民政局は所属の各機関にオンラインで視聴させた。民政部区画地名司副司長の陳克相は、視聴後、「民政部の作成した「地名管理条例」宣伝案では、地名用字の発音規則を含む地名管理規則の制定は重要項目の一つである。今回のシンポジウムは実践的な意味があり、必ずや全国の地名管理に積極的な役割を果たすであろう」とあいさつの電話をかけてきた。