嘉陵講壇(第165回)「現代における書院の価値」を開催

2023-06-12

嘉陵講壇(第165回)「現代における書院の価値」を開催

 

523日、本学の「新しき文科」、およびそれを徹底する「四川外国語大学新文科歌楽書院」(重慶市初)の建設を加速させるため、「嘉陵講壇」(第165回)は立徳楼A609で教務処と党委教師工作部(教師発展センター)によって共催された。天津外国語大学元副学長の王銘玉教授と本学教務処副処長の張慶教授はそれぞれ講師と進行役を務め、50名余りの教員・学生らが参加した。

講座の冒頭、王教授は「書院」という言葉をめぐり、その定義、二つの由来、三つの内容、五つの意味という四つの角度から、書院についての理解を明らかにした。続いて、古代の書院制度、ヨーロッパの寄宿学校制度に着眼し、書院制度の歴史を整理しながら、教育形式、管理形式、道徳問題、教師重視、教学特色、実践問題の六つのポイントにおける現代教育への教訓を語った。

 その後、現代の大学書院制度の状況、発展、基礎を紹介し、究極の段階、育人の目標、養成の方法などの面から図表で現代の書院制度と現代の学院制度の相違点を明確にした。最後に、書院についての再思考を話した。つまり、理想的な書院は、講座・留学・休暇、科研、人材、シンクタンク、研究開発、教育の機能を併せ持つ集合体であるべきものとして、人を育てるだけではなく、学科を養成し、学術を浸透させる、同時に教養を積ませるだけではなく、人間性も育成すべきだということである。

 王教授の講座は、空間軸と時間軸の二つの角度から書院の基本状況、沿革と大学書院制度を詳細に紹介し、理路整然で内容的に充実したものである。講座の後、張教授は本学の歌楽書院の建設状況について王教授と意見交換をした。本学は書院教育とリベラルアーツを結合し、人材育成を七つの段階に分け、「学際融合」を目指す新しき文科の複合型人材の育成を目標としていると、張教授は強調した。