「第四回重慶市日本語専門大学院生フォーラム」を開催

2023-02-14

「第四回重慶市日本語専門大学院生フォーラム」を開催

 

 12171230分から、中国日本語教学研究会重慶分会と本学日本語学院が共催する「第四回重慶市日本語専門大学院フォーラム」がオンラインで開かれた。重慶市の各大学から日本語専攻の大学院生が集まり、日本文化・文学・言語・教育などの分野における最新の研究成果をそれぞれ発表した。  

 本学の王仁強副学長、中国日本語教学研究会副会長・本学特任教授の宋協毅教授、中国日本語教学研究会重慶分会会長・西南大学外国語学院日本語学科主任の彭玉全教授、本学大学院院長の趙永峰教授、本学日本語学院院長の黄芳教授、同副院長の陳可冉教授をはじめ、重慶市内の各大学の日本語学科の担当者、大学院生の指導教員、市内外の大学の教員や学生などが今回のフォーラムに参加した。  

 

 

 

 開幕式は陳可冉教授が司会を務めた。まず、王仁強教授は、大学を代表して参加者の皆さんに歓迎の意を表した上、重慶市における日本語専門の大学院生の質を高め、日本語学科のレベルを向上させるべく、参加者の皆さんによる協力が必要だと述べた。宋協毅教授は、重慶市各大学の日本語学科の実力を肯定し、発表者たちを激励した。最後に、彭玉全教授は、今回のフォーラムを機に、自身の論文の質を着実に向上させるよう、院生たちに期待をかけた。

 

 

挨拶する王仁強副学長

 

 

挨拶する宋協毅教授

 

 

挨拶する彭玉全教授

 

今回のフォーラムは日本文学・日本文化、日本語言語学・日本語教育学の2つの会場を設け、それぞれ二部構成であった。  

 

 

 

 日本文学・日本文化の前半部は、西南大学外国語学院の俊凱先生が、後半の部は本学日本語学院の趙暁燕先生がそれぞれ司会を務めた。発表者の報告に対して、次のような意見が寄せられた。テーマから離れないこと、先行研究を整理した上、自身の問題意識をはっきりさせること、言葉遣いに留意し、なるべく専門用語を使うことである。

 

 

 

日本文学・日本文化会場

 

 日本語言語学・日本語教育学会場の前半の部は、本学日本語学院の李娜先生が、後半の部は重慶師範大学外国語学院日本語学科主任の張毅准教授がそれぞれ司会を務めた。質疑応答では、研究対象の選定や研究の手法、例文の分析方法、用語等について、具体的なアドバイスが出された。  

 

 

日本語言語学・日本語教育学会場

 閉会式では、本学日本語学院博士指導教員である姚継中教授と同楊偉教授が、今回の研究発表についてそれぞれ総括した。そこで、姚教授は、各大学が連携して、重慶市の日本語言語学の研究会を設立するよう、提案した。楊教授は、論文のレベルは年々向上していることから、本フォーラムの果たした積極的な役割を肯定するとともに、発表者の意欲を高めるためのインセンティブを導入するよう主催側に助言した。  

 

 

総括する姚継中教授

 

 

総括する楊偉教授

 

 

参加者による記念写真

フォーラム終了後の審査を経て、以下の四篇が優秀論文に選ばれた。

 

 

 

第四回日本語専門院生フォーラムの優秀論文

 

 今回の大学院生フォーラムは、重慶市各大学の日本語専攻大学院生に学術交流の機会をつくり、大学院生らの論文執筆にアドバイスを提供するとともに、重慶市各大学間の今後の交流活動にもつながるものと思われる。